頭頂部は薄毛になりやすい場所ですが、ほかの場所とは違う薄毛の原因とはなんでしょうか。
体の一番てっぺんにあり、上からの刺激を直に受けることも影響しているのでしょうか。
親が薄くなった年齢になると、子供も薄くなってくることが多いですが、これは生まれつき決まった運命なのでしょうか。
帽子やヘルメットなどは、薄毛にどう影響してくるのかも気になりますね。
目次
頭頂部の頭皮が赤い!?血行不良や炎症が原因で頭頂部が薄毛に!
頭頂部の頭皮は、青白いのが本来の姿で、そこが赤いのは、なんらかのトラブルが起きているサインです。
考えられるトラブルには、まず血行不良があります。
飲酒や喫煙、ジャンクフードを過剰摂取しているとか、睡眠が足りていないということはありませんか。
または、炎症を起こして赤くなっている可能性もあります。
炎症を起こす原因は、皮脂の分泌量が多いか、逆に乾燥している場合が多いです。
体質で皮脂が多い人もいますが、間違ったシャンプーの使い方で皮脂が増えることもあります。
紫外線が直に当たると乾燥しやすいですが、直に紫外線の影響を受ける場所でもあります。
皮膚が赤い人は、血行不良と皮脂の過剰分泌、乾燥と、薄毛になりやすい原因を抱えている状態なのです。
頭頂部が薄毛になるのは生まれつきって本当?諦めるしかないの?
生まれつき頭頂部が薄毛になりやすい体質の人は、います。
これは遺伝によるもので、この体質は一生変わりません。
どんな人が薄毛になりやすいかというと、母方の親族の血縁の男性に、頭頂部が薄い人が多い人です。
理由は、母親のX染色体から、薄毛になりやすい男性ホルモンの受容体を受け継ぐからです。
この受容体が敏感だと、薄毛の原因になるジヒドロテストステロンという男性ホルモンと結びつきやすくなります。
ということはジヒドロテストステロンの量も薄毛と関係してくるわけですが、これも遺伝します。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼと結びついてできます。
つまり、生まれつき薄毛になりやすい人は、敏感な受容体と、5αリダクターゼが活動しやすい体質を遺伝で引き継いだ人です。
5αリダクターゼが活動しやすい体質は、父親からも遺伝します。
遺伝以外の理由で薄毛になることもありますし、生まれつき薄毛になりやすいから絶対薄毛になるわけではありません。
頭頂部の薄毛は、汗が頭皮に残り雑菌が繁殖しやすいからって本当?
頭頂部の薄毛の原因が汗、というよりも、かいた汗をそのままにしておくと薄毛になりやすい、といったほうがいいでしょう。
汗は、体温調整をしてくれる大切な存在で、汗をかくのは悪いことではありません。
汗の大半は水で、汗をかくことで汚れや皮脂が一緒に出ていくという効果も期待できます。
ただし、洗ったり拭いたりしないで、頭皮に残っていると、頭皮が薄毛になりやすい状態になります。
大量の汗は、重炭酸イオンの影響で、本来弱酸性であるべき頭皮を弱アルカリ性に変えてしまいます。
そして、頭皮が弱アルカリ性になると、雑菌が増えやすくなり、ニキビなどのトラブルの元になるのです。
汗と皮脂が混ざって毛穴に詰まり、それが原因で炎症を起こし、髪が正常に生え変わりにくくなることもあります。
ヘルメットは薄毛の原因っていうけど、汗で雑菌が繁殖しやすいから?
ヘルメットの中は、薄毛の原因がいっぱいです。
ヘルメットをかぶってやる仕事というと、屋外での肉体労働が多くなります。
頭全体を覆って体を動かせば、大量の汗をかきます。
そのまま、1日中仕事をしていれば、ヘルメットの中は蒸れ、雑菌も繁殖しやすくなります。
そのうえ、ヘルメットをかぶって体を動かしていれば、頭頂部とヘルメットが何回も当たって擦れます。
この摩擦によって髪はちぎれたり、短くなったりします。
もうひとつの理由は、ヘルメットで締め付けられ、血の巡りが悪くなることです。
これも、髪にはよくない環境です。
対策としては、休憩時間の度にヘルメットを外し、汗を拭き、仕事が終わったらすぐに洗髪をすることです。
帽子をかぶると頭頂部が薄毛になりやすいって言うけど汗が原因なの?
帽子が薄毛の原因になるのは、ヘルメットとほぼ同じ理由です。
長時間かぶっていれば、中が蒸れて汗をかき、汗を放置していれば雑菌が繁殖しやすくなります。
そうなれば、炎症やニキビなど、いろいろなトラブルが起きやすく、薄毛にもなりやすくなります。
ただし、帽子には紫外線を直接浴びるのを防いだり、冬は乾燥から防いだりと、いいこともあります。
ヘルメットと違って着脱も容易ですし、素材を選べば通気性も確保できます。
重量もそれほどないので、頭頂部との摩擦もそれほどではないでしょう。
まとめ
頭頂部の薄毛は、遺伝と汗、血行不良と摩擦が大きな原因となっているようです。
ヘルメットや帽子には、蒸れたり、締め付けたりというデメリットもありますが、紫外線などの外部の刺激から守るというメリットもあります。
こまめに脱いで汗を拭いたり、素材を工夫したり、雑菌が繁殖し過ぎないうちに洗髪するなどして、上手につきあいましょう。
摩擦を防ぐにはヘルメットと頭の間に、何かやわらかいものを挟むというのも一手です。